【事業形態の選択】
事業をはじめるにあたって、個人事業にするかそれとも会社組織にするかを検討することになります。
【個人事業の特徴】
個人事業には、次のような特徴があります。
このよう特徴を、個人事業の利点としてを活かすことができるならば、会社組織ではじめることにこだわらなくてもいいでしょう。
また、最初は個人事業ではじめて、事業が軌道に乗ったら会社にするという考え方もできます。
事業をはじめる際に、法的な手続はとくに必要ありません。
従業員を雇用することもできます。
会計処理を比較的容易にすることができます。
意思決定が素早くできるため、小回りが効く場面もあります。
このよう特徴を、個人事業の利点としてを活かすことができるならば、会社組織ではじめることにこだわらなくてもいいでしょう。
また、最初は個人事業ではじめて、事業が軌道に乗ったら会社にするという考え方もできます。
【会社の特徴】
個人事業にもメリットがありますが、会社にすることによっても違うメリットがあります。
個々の状況によって一概にはいえませんが、一般的には次のようなことがいわれています。
個々の状況によって一概にはいえませんが、一般的には次のようなことがいわれています。
社会的信用を得やすい
一般的には個人よりも会社の方が信用が高いといえます。
個人事業だから信用が無いということはありませんが、会社相手でないと取引をしない、という会社が多くあることも事実のようです。
また、融資を受けやすくなるという面もあります。
個人事業だから信用が無いということはありませんが、会社相手でないと取引をしない、という会社が多くあることも事実のようです。
また、融資を受けやすくなるという面もあります。
節税に効果がある
費用として認められる範囲が広い。
個人の所得税は累進課税ですので、所得が多くなると税率が上がります。これに対して、法人税は、資本金が1億円以下の会社の場合、800万円以下の部分に22%、800万円を超える部分に30%と一定の税率となります。
資本金1,000万円以下ではじめた場合、最初の2年(2期)は消費税を納める必要がありません。
有限責任である
個人事業の場合は、債務の返済義務はすべて事業主が負うことになります。
会社の場合は有限責任ですので、出資者は出資額の範囲で責任を負うことになり、個人資産にまで影響が及ばないことになっています。
会社の場合は有限責任ですので、出資者は出資額の範囲で責任を負うことになり、個人資産にまで影響が及ばないことになっています。
事業の継続がしやすい
個人事業の場合は、事業主が亡くなると事業の継続が難しくなりますが、会社組織であれば新しい経営者によって存続していくことが容易になります。
【会社の種類】
2006年5月から、会社法が施行されて、有限会社がなくなりました。
会社の種類は、株式会社、合同会社、合名会社、合資会社の4つがあります。
会社の種類は、株式会社、合同会社、合名会社、合資会社の4つがあります。
| 株式会社 | 合同会社 | 合名会社 | 合資会社 | |
| 資本金 | 1円以上 | 1円以上 | 不要 | 不要 |
| 出資者の数 | 1名以上 | 1名以上 | 2名以上 | 無限社員・有限社員 各1名以上 |
| 責任の範囲 | 出資額の範囲 | 出資額の範囲 | 無限責任の範囲 | 無限責任・有限責任 |
| 役員の人数 | 取締役1人以上 | 社員1名以上 | 全社員 | 無限社員 |
| 役員の任期 | 10年まで伸張可能 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
【個人事業の手続き】
個人事業をはじめる場合には、開業から1か月以内に、開業届を税務署に提出することになります。
その他、個々の状況に応じて社会保険等の手続が必要になります。
その他、個々の状況に応じて社会保険等の手続が必要になります。
【税務署にするもの】
税金に関する届出は、税務署に提出します。
| 提出書類 | 提出期限 | 備考 |
|---|---|---|
| 個人事業の開廃業等届出書 | 開業から1か月以内 | 必須 |
| 青色申告承認申請書 | 1月15日以前開業の場合は、3月15日まで 1月16日以降開業の場合は、開業から2か月以内 |
青色申告をしたい場合 |
| 青色事業専従者給与に関する届出書 | ||
| 棚卸資産の評価方法、減価償却資産の償却方法の届出書 | 確定申告の提出期限 | 届出をしない場合は、法定の方法になります。 |
| 給与支払事務所等の開設届出書 | 給与支払開始から1か月以内 | 従業員を雇い、給与を支払う場合 |
| 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書 | 随時 | 従業員が10人以下の場合で、特例を受けたい場合 |
| 納期の特例適用者に係る納期限の特例に関する届出書 | 12月20日まで |
【社会保険事務所にするもの】
社会保険(健康保険、厚生年金保険)については、適用業種で従業員を5名以上雇う場合や、任意で加入する場合には加入の届出が必要です。
| 提出書類 | 提出期限 | 備考 |
|---|---|---|
| 新規適用届 | 適用事業所になった日から5日以内 | |
| 新規適用事業所現況届 | ||
| 被保険者資格取得届 | ||
| 健康保険被扶養者届 |
【労働基準監督署にするもの】
従業員を1名でも雇う場合には、労災保険の加入についての届出が必要です。
| 提出書類 | 提出期限 | 備考 |
|---|---|---|
| 適用事業報告 | 従業員を雇用後遅滞なく | |
| 労働保険関係成立届 | 従業員を雇った日から10日以内 | |
| 労働保険概算保険料申告書 | 保険関係成立の日から50日以内 |
【公共職業安定所にするもの】
従業員を1名でも雇う場合には、雇用保険の加入についての届出が必要です。
| 提出書類 | 提出期限 | 備考 |
|---|---|---|
| 雇用保険適用事業所開設届 | 適用事業所になった日から10日以内 | |
| 雇用保険被保険者資格取得届 | 翌月の10日まで |
【会社設立の手続】
【許認可等が必要な業種】
業種によっては営業をするにあたって許認可等が必要になる場合があります。
事前に確認しておく必要があります。
許認可等が必要になる場合の主なものとして、次のようなものがあります。
事前に確認しておく必要があります。
許認可等が必要になる場合の主なものとして、次のようなものがあります。
【許可が必要なもの】
| 業種 | 許可等の種類 | 申請窓口 |
|---|---|---|
| 建設業 | 建設業許可 | 都道府県 |
| トラック運送事業 | 貨物自動車運送事業許可 | 運輸局 |
| バス・タクシー事業 | 旅客自動車運送事業許可 | 運輸局 |
| 産業廃棄物処理業 | 産業廃棄物処理業許可 | 都道府県 |
| 旅館・ホテル | 旅館業許可 | 保健所 |
| 一般労働者派遣事業 | 一般労働者派遣事業許可 | 都道府県労働局 |
| 有料職業紹介事業 | 職業紹介事業許可 | 公共職業安定所 |
| 喫茶店 | 食品営業許可 | 保健所 |
| パン屋 | ||
| リサイクルショップ | 古物商営業許可 | 警察署 |
| 古本屋 | ||
| バー・クラブ | 風俗営業許可 | 警察署 |
| パチンコ店 |
【免許が必要なもの】
| 業種 | 許可等の種類 | 申請窓口 |
|---|---|---|
| 不動産業 | 宅地建物取引業免許 | 都道府県 |
| 酒の販売 | 酒類販売業免許 | 税務署 |
【届出が必要なもの】
| 業種 | 許可等の種類 | 申請窓口 |
|---|---|---|
| 無認可保育所 | 認可外保育施設開業届 | 市町村 |
| 特定労働者派遣業 | 特定労働者派遣業届 | 都道府県労働局 |
| 理容室・美容室 | 開業届 | 保健所 |
| ペットショップ | 動物取扱業届 | 保健所 |
| クリーニング店 | 開業届 | 保健所 |

